北海道コンサドーレ札幌のホームスタジアムの1つである「札幌厚別公園競技場」。
コンサドーレは主に札幌ドームをメインのホームスタジアムとして使用していますが、札幌厚別公園競技場はコンサドーレ札幌サポーターから「聖地」と呼ばれています。
なぜ、厚別公園競技場は聖地と呼ばれるのか?
最近サポーターになった人などご存知ない方も多いと思いますので、「聖地・厚別」と呼ばれる理由を紹介したいと思います。
聖地と呼ばれる理由
厚別が聖地と呼ばれる理由はコンサドーレの歴史にある。
1996年にコンサドーレ札幌が誕生し、ホームスタジアムとして札幌厚別公園競技場が使用されるようになった。
1996年から1997年にかけて行われたJFLのリーグ戦で2年間で「21勝0敗」という驚異的な成績を記録し、「厚別不敗神話」と呼ばれた。
2001年に札幌ドームが完成し、コンサドーレ札幌のホームスタジアムとして厚別公園競技場と併用されるようになった。
札幌ドームがメインで使用されるようになった後も、サポーターの中には「厚別不敗神話」の思い出による「厚別競技場」に対する思いが強く、「聖地・厚別」と呼ばれるようになった。
厚別限定のチャント
コンサドーレのサポーターが歌うチャント(応援歌)には、厚別での試合でしか歌わないチャントが存在する。
歌詞は、
「行け行け赤と黒の 俺たちの札幌 そうここは我らの厚別 魅せろお前の情熱」
「聖地・厚別」への思いを乗せた一体感のでるチャントでサポーターの人気も高いチャント。
厚別を聖地にするのは俺達だ
「厚別を聖地にするのは俺達だ」
2019年7月20日に厚別公園競技場で行われた湘南戦。
スタジアムのゴール裏のコンコースに応援団が作成した横断幕が掲げられていた。
直近の天皇杯含む公式戦4試合は1分4敗。リーグ戦上位に食い込んでいくのに正念場の試合で聖地と呼ばれる厚別での試合。
選手や監督・サポーターが変わってもコンサドーレにとって厚別は特別な場所で、ここで悪い流れを変えたいという想い、やっぱり厚別は聖地だと胸を張って言えるほど熱い応援をするためにみんなを鼓舞する熱い想いの弾幕。
そして、結果は5ー2の快勝。
厚別競技場は一般的にはどこにでもある陸上競技場で、サッカー専用スタジアムに比べれば臨場感だったり、観戦環境などが素晴らしいとは言えないかもしれない。
ただ、コンサドーレにとっては特別な場所「聖地」であり、さまざまな思い出があるスタジアムで、これからもこのスタジアムでいろんな歴史が刻まれ、サポーターからは聖地と呼ばれ続けていくだろう。